令和3年10月15日
岩手県北部～南部にかけて大型クラゲの出現が確認されました
一般社団法人漁業情報サービスセンター等がとりまとめた出現状況の概要を紹介します。
1.本県における大型クラゲ出現状況(図)
現在、岩手県沿岸北部から南部にかけて大型クラゲの目撃情報があります。
水産振興課への出現報告(9月27日～10月11日)では、久慈地区の定置網(8ヶ統)で60個体、宮古地区の定置網(10ヶ統)で35個体、大船渡地区の定置網(1ヶ統)で3個体の入網が確認されています。いずれも数個体～10数個体の入網で、サイズは0.5～1.0mのものが主体となっています。
2.全国の大型クラゲ出現状況の概要(図1)
最近1週間は日本海中部～北部及び津軽海峡で出現が報告されていますが、まとまった個体数の報告はありません。出現の中心は日本海北部及び岩手県沖へと推移しており、山陰地方での出現数は減少傾向にあります。
上記1及び2の情報から判断すると、今後、しばらくの間は本県沿岸域に大型クラゲが出現、各定置網に入網する恐れがあります。大量出現の可能性は低いと思われますが、個体が大型化する傾向にあるため、少数の入網でも操業に影響が出る場合があります。
大型クラゲの入網や目撃情報、操業に係る被害などが確認されましたら、最寄りの水産部、水産振興センター又は水産技術センターまでお知らせください。
(参考)
大型クラゲに関する情報は、漁業情報サービスセンターが随時ホームページで公開しておりますので、併せて御覧ください(URL：http://www.jafic.or.jp/kurage/)。
図 2021年10月14日現在の大型クラゲの出現状況(漁業情報サービスセンター大型クラゲ出現情報(http://www.jafic.or.jp/kurage/)より引用)