令和3年11月4日
中北部日本海~太平洋で大型クラゲが確認されています
一般社団法人漁業情報サービスセンター等がとりまとめた出現状況の概要を紹介します。
1.本県における大型クラゲ出現状況(図)
現在、岩手県沿岸北部から南部にかけて、広範囲で定置網等への大型クラゲの入網が確認されています。
水産振興課への出現報告(9月27日~11月1日)によると、久慈地区で369個体(14ヶ統)、宮古地区で376個体(24ヶ統)、釜石地区で45個体(5ヶ統)、大船渡地区で48個体(7ヶ統)の入網が確認されています。0.5~1.0mの中型の個体が主体となっており、久慈~宮古地区からの報告が多い傾向にあります。
2.全国の大型クラゲ出現状況の概要(図1)
中西部・北部日本海から宮城県までの太平洋で出現が報告されています。ほとんどが10個体以下の出現であり、日本海北部を中心に大型化する傾向があります。
上記1及び2の情報から判断すると、今後、大型クラゲの大量出現の可能性は低いと思われますが、日本海北部海域では顕著に大型化する傾向にあるため、少量の入網でも操業に影響が出る可能性があります。
大型クラゲの入網や目撃情報、操業に係る被害などが確認されましたら、最寄りの水産部、水産振興センター又は水産技術センターまでお知らせください。
(参考)
大型クラゲに関する情報は、漁業情報サービスセンターが随時ホームページで公開しておりますので、併せて御覧ください(URL:http://www.jafic.or.jp/kurage/)。
図 2021年11月1日現在の大型クラゲの出現状況(漁業情報サービスセンター大型クラゲ出現情報(http://www.jafic.or.jp/kurage/)より引用)