令和6年7月17日
長崎県沿岸で大型クラゲの大量出現が確認されています
一般社団法人漁業情報サービスセンターがとりまとめた結果の概要を紹介します。
1.本県における大型クラゲ出現状況(図)
現時点では、本県海域での大型クラゲの出現は報告されておりません。
2.全国の大型クラゲ出現状況の概要(図1)
長崎県で今年度初となる出現報告がありました。6月26日に対馬沖で定置網1網あたり2,000個体程度の大量出現が報告されており、その後も各調査で大規模な出現が確認されています。
この規模は過去最大の出現であった2009年の大量出現に匹敵するものであり、岩手県海域に来遊した場合、定置網、底曳網等の漁業の操業に大きな損害を与える可能性があります。
上記1及び2の情報から判断すると、大型クラゲが15年ぶりに本県沖に大量出現する可能性があります。今後の情報を注視してください。
例年の来遊パターンであれば、対馬での初確認から3ヶ月程度で津軽海峡に到達するため、岩手県海域での出現は9月下旬と見込まれています。しかし、年によっては2ヶ月程度で岩手県北部に到達した事例もあることから、8月下旬あたりからの早めの対策が望まれます。
既に水産庁からのプレスリリース(https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/240708.html)や各種報道が行われておりますので、今後も最大限の警戒をお願いします。
なお、大型クラゲの入網や目撃情報などが確認されましたら、最寄りの水産部、水産振興センター又は水産技術センターまでお知らせください。
(参考)
大型クラゲに関する情報は、漁業情報サービスセンターが随時ホームページで公開しておりますので、併せてご確認ください(URL:http://www.jafic.or.jp/kurage/)。