令和7年10月3日
ヨーロッパザラボヤの付着数は前回調査(8月)より減少しました。
フジツボ類の幼生の採集数は前回調査(8月)から大幅に減少しました。
調査方法
1 調査日
令和7年9月25日(前回調査:8月18日)
付着器投入期間:8月16日~9月25日(前回調査:7月16日~8月18日)
プランクトンネット曳網日:9月25日(前回調査:8月18日)
2 調査場所
山田湾 大島南端 西微南480m付近
3 調査方法
・ザラボヤ等付着状況調査
ホタテガイ貝殻を使用した付着器を水深5m、10m、15mに3枚ずつ取り付けたロープを垂下し、
1ヶ月ごとのヨーロッパザラボヤ(1mm以上)、ユウレイボヤ(1mm以上)、フジツボ類の付着数を計数。
付着器9枚(3水深×3枚)に付着した数を平均したものを平均付着数とした。
・フジツボ類幼生発生状況調査
北原式プランクトンネットを鉛直に20m曳網し、採集物の中からフジツボ類の幼生を計数。
調査結果
・ザラボヤ等付着状況調査
9月25日の水深5、10、15m層の水温は、表1のとおりでした。透明度は、9m(8月18日 13m)でした。
付着器のヨーロッパザラボヤの平均付着数は表2のとおりで、前回調査(8月18日)の約34%まで減少しました。
・フジツボ類幼生発生状況調査
フジツボ類幼生は4個体にとどまりました(8月18日 104個体、7月16日 0個体、6月13日 1個体)。
・その他
フジツボ類の付着器への平均付着数は35.1個体/枚でした(8月18日 112.0個体/枚、7月16日 0.3個体/枚)。
ユウレイボヤの付着器への平均付着数は27.1個体/枚でした(8月18日 0.89個体/枚、7月16日 1.2個体/枚)。
表1 5、10、15mの水温
9月25日 | 8月18日 | 7月16日 | ||||
5m | 22.2℃ | 24.7℃ | 20℃ | |||
10m | 21.7℃ | 23.5℃ | 13.4℃ | |||
15m | 21.6℃ | 22.5℃ | 12.2℃ |
表2 ヨーロッパザラボヤの平均付着数
9月25日 | 8月18日 | 7月16日 | ||||
5m | 2.0個体/枚 | 0.3個体/枚 | 11.3個体/枚 | |||
10m | 1.0個体/枚 | 0.0個体/枚 | 4.7個体/枚 | |||
15m | 0.0個体/枚 | 8.3個体/枚 | 38.3個体/枚 | |||
平均 | 1.0個体/枚 | 2.9個体/枚 | 18.1個体/枚 |
担当:増養殖部
電話番号:0193-26-7917