令和7年12月11日
ヨーロッパザラボヤの付着数は前回調査(10月)より増加しました。
ユウレイボヤの付着数は前回調査(10月)より減少しました。
フジツボ類の付着数及び幼生の採集数は前回調査(10月)より減少しました。
調査方法
1 調査日:令和7年11月26日(前回調査:10月28日)
付着器投入期間:10月28日~11月26日(前回調査:9月25日~10月28日)
プランクトンネット曳網日:11月26日(前回調査:10月28日)
2 調査場所
山田湾 大島南端から西微南方向480m付近にある一区第136号に設置した標識灯付近
3 調査方法
〇 ザラボヤ等付着状況調査
ホタテガイ貝殻を使用した付着器を水深5m、10m、15mに3枚ずつ取り付けたロープを垂下し、1ヶ月ごとのヨーロッパザラボヤ(1mm以上)、ユウレイボヤ(1mm以上)の付着数を計数。
付着器9枚(3水深×3枚)に付着した数を平均したものを平均付着数とした。
〇 フジツボ類発生状況等調査
ザラボヤ等付着状況調査時にフジツボ類の付着数を計数。
北原式プランクトンネットを鉛直に20m曳網し、採集物の中からフジツボ類の幼生を計数。
調査結果
〇 ザラボヤ等付着状況調査
11月26日の水深5m、10m、15m層の水温は、13.3~13.4℃でした(図1)。
透明度は、12mで前回調査と同値でした。
ヨーロッパザラボヤの付着器への平均付着数は14.1個体/枚で、前回調査より増加しました(表1及び図2)。
ユウレイボヤの付着器への平均付着数は13.3個体/枚で、前回調査より減少しました(図2)。

表1 ヨーロッパザラボヤの平均付着数
| 7月16日 | 8月18日 | 9月25日 | 10月28日 | 11月26日 | ||||||
| 5m | 11.3個体/枚 | 0.3個体/枚 | 2.0個体/枚 | 10.7個体/枚 | 29.0個体/枚 | |||||
| 10m | 4.7個体/枚 | 0.0個体/枚 | 1.0個体/枚 | 9.3個体/枚 | 12.3個体/枚 | |||||
| 15m | 38.3個体/枚 | 8.3個体/枚 | 0.0個体/枚 | 0.3個体/枚 | 1.0個体/枚 | |||||
| 平均 | 18.1個体/枚 | 2.9個体/枚 | 1.0個体/枚 | 6.8個体/枚 | 14.1個体/枚 | |||||

〇 フジツボ類発生状況等調査
フジツボ類の付着器への平均付着数は14.9個体/枚で、前回調査より減少しました(図3)。
フジツボ類幼生は2.5個体/m3で、前回調査(30.2個体/m3)より減少しました(図3)。

担当:増養殖部 田中
電話番号:0193-26-7917