ミニ知識/ケガニ

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一般的生態


ケガニは北西太平洋に広く生息し、日本周辺では常磐以北の太平洋や日本海、オホーツク海に分布します。
岩手県周辺でみられるケガニは主に水深100~250mに分布しています。岩手県周辺のケガニは冬から春にかけて水深170m付近を境にオスが浅い水深帯、メスが深い水深帯に分かれて分布しており、交接期が近づくとオスとメスが同じ水深帯に集まってきて脱皮し、交接します。交接は6月頃に行われ、メスが腹内で卵を保有して翌冬~春先にふ化します。ふ化後は数ヶ月間海中を漂ったのち、海底に着底して親と同様な生活に入ります。
ケガニは脱皮のたびに大きくなり、生後1年間には約6回、2年目には2回、以後毎年1回脱皮することが知られています。メスは、抱卵すると脱皮を行わないため、オスよりも成長が遅れます。生後1年で甲長2cm、2年で甲長4cm、3年で甲長4.5cm、4年で甲長5.5cm、5年で7cmに達します。成熟は、オスが甲長7cm程度、メスが甲長5cm程度から始まります。

漁業の動向

岩手県におけるケガニ漁業は主にカゴと底刺網、沖合底びき網により営まれています。岩手県で水揚げされるケガニは、年間約200トン程度で推移してきましたが、平成5年以降減少に転じ、平成6年以降は100トン前後で推移しています。
岩手県におけるケガニの漁獲は、期間とサイズの規制(甲長7cm未満の採捕禁止とメスガニの採捕禁止)があるため、生後4年(満4歳)から始まり、漁獲の中心は生後5年以上と考えられます。

資源の動向

三陸沖合のケガニ資源は、近年緩やかに減少傾向にあることが水揚げのデータから見受けられます。
岩手県水産技術センターが行っているカゴによる資源調査では、平成16年度現在、5~6歳(平成10~11年生まれ)の資源が多いため、高い資源水準にあると考えられます。
一方、イカナゴ稚魚の発生調査では、平成12~13年にケガニの幼生が比較的多数みられましたが、平成12年以降の若齢のケガニ資源は、前年を大きく下回っています。