海のパイナップル
体長15cm、直径10cmに達する。見た目がパイナップルに似ているので、「海のパイナップル」と呼ばれる。外皮は革状で厚く、暗赤色から橙赤色を呈し、体の表面は多くのイボ状突起があり、その先端には微細な棘状の突起がある。体の前端(上部)にある水管を閉じたとき、船の換気口に似た入水孔は十文宇、直立した出水孔は一文字になる。体の後端(下部)には海藻の根のような突起を出し付着する。日本、朝鮮各地の沿岸に分布するが、太平洋側では宮城県牡鹿半島、日本海側では秋田県男鹿半島以北に多い。水深数mから数十mの海底の岩、防波堤などに付着している。
こんな風にロープで養殖します。ホヤは根っこの様な部分で、ロープにしっかりとくっつきます。
江戸時代には松前や津軽に産する物として知られ、老海鼠、保夜、石勃卒などと記され、古くから食用とされてきた。最も身の厚くなる6~7月が旬であり、その風味は非常に特有で賞味されている。北海道ではアカボヤ、朝鮮ではエボヤの筋肉を食べる。
宮城県、岩手県では垂下式の養殖が行われており、年間約1万トンの収穫量で、そのシェアは宮城県約80%、岩手県10~20%である。岩手県では綾里、越喜来漁協の生産量が多い。収穫まで3~4年かかる。天然のマボヤも潜水等により、100~200トン漁獲されている。
酢の物が有名だが、その他の料理方法は、岩手のさかな料理、浜料理をご覧下さい。