図鑑/ヒラメ・カレイ類 Tweet Pocket 岩手県産カレイ目魚類 ※ コケビラメ科、ヒラメ科アラメガレイ、ダルマガレイ科、ササウシノシタ科については記載なし。 カレイ亜目 ヒラメ科 種名:ヒラメ 地方名: 特徴: 眼は体の左側にある。 口は大きく上顎の後端は下眼の後縁より後方に達する。 側線は胸鰭の上方で湾曲する。 サイズ80cm。 定置網、刺し網、釣り等で漁獲される。 刺し身、煮付け、フライなどが美味。 栽培漁業の対象種として、全国で盛んに放流されている。 種名:タマガンゾウビラメ 地方名: 特徴: 眼は体の左側にある。 口はやや大きく、上顎は下眼の中央下に達する。 側線は胸鰭の上方で湾曲し、背縁に向かう付属枝を出す。 有眼側に円い斑紋がある。 サイズ35cm。 トロールで漁獲。 干物で利用。 カレイ亜目 カレイ科 種名:ヌマガレイ 地方名:カワガレイ 特徴: 眼が体の左側にあるのが特徴。 背鰭と臀鰭の基底部に粗雑な小瘤状突起が並ぶ。 鱗は粗雑で星状に散在している。 歯は門歯状で密接して並ぶ。 背鰭、臀鰭、尾鰭に黒色の条紋がある。 本種は眼が体の左側にあるカレイ科に属する。 サイズ50cm。 刺し網、釣りで漁獲される。 煮付け、バター焼き、フライに利用される。 種名:カラスガレイ 地方名: 特徴: 口は大きく、上顎は下眼の後縁下あるいはその後方に達する。 上眼は頭の縁辺にある。 尾鰭の後縁はまっすぐか、やや湾入する。 側線はほとんど直走する。 アブラガレイよりも鱗が小さい。 サイズ100cm。 種名:アブラガレイ 地方名:アブラガレイ、メッタガレイ 特徴: 口は大きく、上顎は下眼の後縁下あるいはその後方に達する。 上眼は頭の側面にある。 尾鰭の後縁は湾入する。 側線はほとんど直走する。 サイズ100cm。 種名:ムシガレイ 地方名:ミズガレイ、ヒガレイ 特徴: 口は大きく、上顎は下眼の中央下に達する。 上眼は頭の縁辺に達しない。 側線は前部でゆるく湾曲する。 有眼側には大小の円い斑紋が散在し、特に側線と背方と腹方の2対の斑紋は大きくて顕著である。 サイズ40cm。 遊漁でも釣れる。 干物としての利用が主。刺し身、煮付けも美味。 種名:ホシガレイ 地方名:ホシガレイ、マツカワ 特徴: 口は比較的大きく、上顎は下眼の中央下に達する。 側線は胸鰭の上で湾曲する。 背鰭、しり鰭、尾鰭に黒色の斑紋があり、縁辺部には達しない。 サイズ50cm。 刺し網、底引き網、定置網で主に漁獲される。 刺し身、フライ、煮付けなどが美味。 種名:マツカワ 地方名: 特徴: 口は比較的大きく、上顎骨は下眼の中央下に達する。 側線は胸鰭の上で湾曲する。 背鰭、臀鰭、尾鰭に黒色の条紋がある。 サイズ70cm。 ほとんど漁獲されなかったため、「幻の魚」とよばれている。 栽培漁業対象種で、放流もされているが、岩手県では養殖もされている。 刺し網、トロール、定置網で漁獲される。 高級魚で、刺し身、フライ、煮付けが美味。 種名:ソウハチ 地方名:メダカ 特徴: 口は大きく、上顎は下眼の中央下に達する。 上眼は頭の縁辺に位置する。 側線はほとんど湾曲しない。 サイズ35cm。 遊漁でも釣れる。 トロールや刺し網で漁獲される。 干物にすると美味。 種名:ウロコメガレイ 地方名: 特徴: 口は大きい。 尾鰭の後縁は湾入しない。 上眼は頭の側面にある。 吻および眼球上面は鱗を密に被る。 側線は胸鰭の上でゆるく湾曲する。 サイズ45cm。 種名:アカガレイ 地方名: 特徴: 口は大きく、上顎は下眼の中央下に達する。 背鰭の基部は上眼の前方上にある。 側線はゆるく湾曲する。 上眼は頭の側面にあり、縁辺に達しない。 サイズ40cm トロール、底刺し網で漁獲される。 冬が旬 刺身、塩焼き、煮付け 種名:メイタガレイ 地方名: 特徴: 口は小さく、歯は帯状に並び小さくて鋭い。 眼は小さく著しく突出し、上眼は頭の縁辺にある。 両眼間隔域は高く、短いとげ状の骨質突起がある。 サイズ30cm。 種名:サメガレイ 地方名:セッタガレイ、ホンダガレイ 特徴: 口はやや小さく、上顎は下眼の前縁下に達する。 上眼は下眼よりもやや後方にある。 側線は胸鰭の背方でゆるく湾曲する。 有眼側の全面に粗雑ないぼ状突起が散在する。 サイズ50cm。 底引きで漁獲される。 干物、煮付け、焼き物として利用。 種名:イシガレイ 地方名: 特徴: 口は小さく、歯は1列で門歯状である。 側線は湾曲しない。 体に全く鱗がなく、成魚では有眼側に石のような瘤状突起がある。 サイズ45cm。 底引き網、刺し網等で漁獲。 種名:アサバガレイ 地方名: 特徴: 口は小さく、歯は犬歯状である。 側線は湾曲し、背方に向かう1付属枝をもつ。 マコガレイ、マガレイとよく似ているが、これらでは側線に後方に向かう付属枝をもたないことから区別できる。 サイズ35cm。 種名:スナガレイ 地方名:スナガレイ 特徴: 口は比較的小さく、歯は犬歯状である。 側線は湾曲する。 吻は突出し、眼上欠刻が顕著である。 無眼側に背鰭と臀鰭に沿って、マガレイよりも濃い黄色帯がある。 サイズ30cm。 刺し網、釣りなどで漁獲される。 煮付け、唐揚げなど。 種名:マガレイ 地方名:アカガレイ 特徴: 口は小さく、歯は門歯である。 側線は湾曲する。 マコガレイに似るが、眼隔域がせまくほとんど鱗を被らず、無眼側の尾柄部の背腹良縁が濃い黄色を帯び、吻がやや突出することにより区別できる。 サイズ50cm。 底引き網、刺し網で漁獲される。 刺し身、焼き魚、煮付けがおいしい。 種名:マコガレイ 地方名:マガレイ 特徴: 口は小さく、歯は門歯である。 側線は湾曲する。 マガレイとの相違点は眼隔域がやや広く、鱗を被り、無限側の尾柄部が黄色を帯びず、吻があまり突出しないこと等である。 サイズ50cm。 底引き網、刺し網で漁獲される。 投げ釣りで釣れる。 マガレイと混同されている。 刺し身、煮付け。 種名:ミギガレイ 地方名:ゾウリガレイ、タバコガレイ 特徴: 口は小さく、側線は胸鰭の背方でゆるく曲がる。 上眼は頭の縁辺に達する。 体側の鱗は比較的大きく脱落しやすい。 眼球上面に鱗がある。 サイズ25cm。 種名:ババガレイ 地方名:ナメタガレイ 特徴: 口は小さく、歯は門歯状で無眼側にのみある。 唇は肥厚する。側線は胸鰭の上方でゆるく湾曲する。 両眼間隔は平たく幅広い。鰭条は太い。 サイズ50cm。 主にトロール、刺し網で漁獲される。冬季には定置網、釣りでも。 主に釜石以南では、正月料理として欠かせない魚のため、暮れが近づくと、子持ちのナメタは値段が跳ね上がる。 種名:ヤナギムシガレイ 地方名:オイラン、ヤナギガレイ 特徴: ヒレグロと混同される。 体は長楕円形で口は小さい。 眼球上面に鱗がある。 上眼は頭の縁辺にある。 サイズ30cm。 トロールで漁獲される。 干物にすると美味。 種名:ヒレグロ 地方名:ヤナギガレイ 特徴: ヤナギムシガレイと混同される。 主な特徴は眼球上に鱗がなく、上眼は通常頭部の縁辺に達していないことである。 背鰭と臀鰭の縁辺が黒色を帯びる。 サイズ45cm。 底引き網で漁獲される。 干物が美味。焼き魚、煮物としても利用。 ウシノシタ亜目 ウシノシタ科 種名:クロウシノシタ 地方名: 特徴: 眼は体の左側にある。 口は下方に開き、有眼側の口唇には総状物がある。 有眼側には3本の側線鱗列がある。 無眼側の各鰭は基部が黒く、周辺部が乳黄色である。 サイズ35cm。 煮付け、フライ、ムニエルなど。