ミニ知識/ブリ

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言わずと知れた出世魚

ブリスズキ目、アジ科

  • 分布
    • 中国東部から北海道へかけての沿岸とハワイ。
  • 形態
    • 体は典型的な紡錘形で、鱗は細かい。2枚の背びれがあり、第1せびれは小さく折りたたまれている。背は黒ずんだ緑灰色で、眼から尾に向かって1本の黄色い線がとおり、それより下は銀白色である。各ひれは黄色みを帯びる。
  • 生態
    • 産卵期は初春で、九州西方で生まれた仔魚は流れ藻に集まり(モジャコ)、海流に乗って北上する。養殖ハマチでは、このモジャコを捕らえ種苗とする。秋に三陸から北海道に出現する頃には20cmにもなり、魚食性に変わり、冬には南下する。ブリは大きさによって呼び名が変わる出世魚である。岩手県では魚市場ごとに呼び名が異なる。釜石ではショッコ(35cm未満、1歳魚)、ワラサ(70cm未満、2歳魚)、ブリ(3歳以上)、宮古ではショッコ、ニサイ(ワラサと同じ)、ブリ、大船渡ではワカシ(ショッコ以下)、イナダ(ショッコと同じ)、ワラサ、ブリと呼ばれる。
  • 漁獲
    • 全国では3~6万トンの漁獲量であり、主に定置網で漁獲される。ちなみにハマチ養殖の生産量は約15万トンである。かつて岩手県は、ブリの漁獲量が多く、定置網はブリ漁でにぎわっていた(ですから、釜石大観音の抱いている魚はブリなのです)が、ハマチ養殖のためのモジャコ採捕、巻き網漁業による漁獲が盛んになり、昭和410年代には減少し、今ではサケが定置漁業の主役となっている。ただし、平成12年から岩手県でのブリ漁獲量が再び多くなっっており、平成12年度は、8101010tを越えた大漁となっている。
    • 肉質がよく脂もあって美味、冬が旬。重要な高級魚で、特に北陸地方ではブリが慶事の食卓と深いかかわりを持ち、一種の文化が形成されている。