ミニ知識/ウニ

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基本は5角形

ウニ類は棘皮(きょくひ)動物という種類に含まれます。この仲間は、ヒトデで代表されるように、5角形が基本になっています。ですから、歯も5本、ウニの身(生殖巣)も一つのウニに5個入っています。

岩手県に生息するウニ

岩手県に生息する主なウニは4種類です。そのうち食用に漁獲されているのはキタムラサキウニ(身の色は黄色っぽい)、とエゾバフンウニ(身の色はオレンジ色)の2種類で、残りのツガルウニ、バフンウニは漁獲の対象にはなりません。キタムラサキウニが漁獲量の9割、エゾバフンウニが1割を占めます。

ウニの生活史

私たちが、食べているウニの身は、生殖巣と呼ばれる卵とか、精子を作るところです。ただし、通常見ただけで、卵巣(卵を作るところ)を食べているのか、精巣(精子を作るところ)を食べているのかは、わかりません。
キタムラサキウニを例に取りますと、岩手県では、6~8月にかけて生殖巣が大きくなり、秋に産卵しますので、生殖巣が熟し切る前、初夏からお盆前くらいが、漁獲の盛期になります。最高で、100グラムのウニから20グラム位の身がとれます。
秋、海水中に放出された卵、精子は、受精し、1~2日でふ化し、植物プランクトンを食べながら、1~2ヶ月海水中をただよって成長します。この時期のウニを、プルテウス幼生と呼びます。その後、変態し、親と同じ形の稚ウニとなり、海底で生活し始めます。その大きさは0.5ミリくらいです。

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ウニのプルテウス幼生→(変態)→稚ウニ

ウニは、基本的には雑食ですが、小さいときは小型海藻、付着珪藻類、生物の破片等を主に食べ、大きくなると、大型の海藻(例えばコンブとか、ワカメ)を食べるようになります。
餌を食べたウニは、2年で産卵し始め、3~4年で殻径5cmを越え、漁獲され始めますがますが、餌のないところで育ったウニは、10年たっても5cmを越えず、身も入っていないのでヤセウニと呼ばれ、餌の豊富な漁場に移植放流されています。

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ウニの生活史の図

ウニの年齢を調べる

ウニの肛門の拡大写真ウニのお尻の部分の棘を取って、砥石で磨いたものです。中心の黒っぽい丸い部分は肛門です。
ウニの殻は、多角形の小さな殻板(かくばん)がくっついて出来上がっています。ウニの成長に伴って殻板が大きくなり、年輪のような成長の跡が形成されます。
ウニの年齢は、肛門の周りの殻板にできる成長の跡を実体顕微鏡を使って数えます。
磨いた殻板の写真左の写真の場合、中心に見える細い茶色の線、太い灰色の線、更に外側の細い線の計3本が確認でき、このウニは3齢であることがわかりました。